第3回 python入門 今回は値の型と演算子の種類について説明したいと思います。
最後まで見て頂けましたら、あなたはプログラミングで簡単な計算をすることができるようになります。また、値の型を利用することで様々なユーザーに合わせた、計算プログラムを作成できるようになります。
今回は少し長くなりますが、基礎の部分ですので是非最後までご覧ください。
まず何から説明するかと言いますと、値の型の種類について説明したいと思います。
型とは、簡単に言いますと。変数の箱に入れる値の種類という意味です。 数値は数値の型、文字は文字の型、論理値は論理値の型のようにそれぞれ違います。 前回では変数に数値や文字を入れることができました。
何故ここで紹介するかと言いますと、 前回の講座で、24歳という表現を足し算ではできませんでしたよね、 具体的には「24」という数値と「歳」という文字の足し算をしたときにエラーが発生しました。
エラーの理由は、値の型の種類が違うためです。 「24」は数値であり、「歳」は文字であるため直接的には計算できませんという意味です。
プログラミングの世界では計算などをする場合は値の型を揃えてあげる必要があります。
たまに数値(整数)と数値(浮動小数点)の計算をしてもエラーが発生しない場合があります。 これはコンピュータさんが自動的にキャストというものしてくれているためです。キャストとは値の型を変更するという意味です。ただし、自動的にキャストされてしまいますと、どちらかの値、自体が変化してしまう可能性がありますので、計算を行う場合は出来る限り整数なら整数と計算し、浮動小数点なら浮動小数点、文字なら文字と計算を行うようにしましょう。
少し難しく説明してしまいましたが、つまりは値の型は揃えて計算しましょうという意味です✌︎(‘ω’✌︎ )
ここで、値の型の種類について説明していきます。 こちらが、pythonの値の型の主な種類です。
型の説明 | 代入例 | |
int | 符号付き整数型 | a = 2 a = -2 |
float | 浮動小数点型 | b= 123.45 |
bool | 論理型 | c =true d = false |
string | 文字列型 | f =“watson” |
list | リスト型 | g = [1,2,3,”watson”,5] |
dict | 辞書型 | h = { “a” : 1 , “b” : 1 , “c” : 1} |
もちろんこちらに記載されている以外の値の型もたくさんあります。 今回は主に実務などで多く目にするものをまとめてみました。
それでは、順番に説明していきます。
この1番目の符号付き整数は 一般にint型と言われる値の型です。intというのはinteger整数の省略です。代入例を見て見ますと、aに2という整数を入れています。つまり、この変数aの型はint型になるという意味です。 前回python入門の24も整数ですのでこのint型です。具体的には、変数の用いて計算などをする場合にこの変数aの型が何かという情報が必要になります。
2番目のfloat型は、小数点がある数値を変数に入れた場合の型です。 同じ数値だからと言って、int型との計算には注意が必要です。現実世界では2+123.45を行うと答えは125.45になりますがプログラミングの世界では自動的にキャストということをして、値の型を揃えることがあります。 つまり、変数a+bを行う場合bの型がint型に変換され、小数点の123.45ではなく 整数の123という値になってしまうことがあります。 結果として変数a+bは125となり、現実世界との答えにずれが生じます。ですので、冒頭でも説明しましたが、極力同じ型で計算を行うようにしましょう。
3番目のboolは論理型です。論理型とは少し難しいですが、trueとfalseの二つの値しか入れることができません。日本語で言いますと、真、偽という意味です。 boolは一般的に条件文などで使用します、例えば「変数Aの値がtrueの時、○○○をします」や、「変数Aの値がfalseの時、○○○をします、」などのように条件文で使用します。
補足説明ですが、trueには1が代入されており、falseには0が代入されています。ここでは、真偽という考えを持ったものがboolとだけ覚えておいてください。
4番目のstringはもう皆さんご存知ですよね。そうです、文字列の値の型です。変数に文字列を入れる際は必ずダブルクォートもしくはシングルクォートで囲みましょう。
5番目のリスト型と6番目dict型は軽くだけ覚えておいてください。 詳しくはpython入門7とpython入門8で説明致します。
次に演算子について説明させて頂きます。はいこちらが、pythonの演算子の主要な種類です。
演算子 | 意味 | 例 |
インクリメント | 変数 a をプラス1する | a + = 1 |
デクリメント | 変数 a をマイナス1する | a – =1 |
等値(==) | 右辺と左辺が等しい | a==b |
等値でない(!=) | 右辺と左辺が等しくない | a!=b |
大なり(>) | 右辺より左辺が大きい | a>b |
小なり(<) | 右辺より左辺が小さい | a<b |
こちらも、実務で多く使用するもののみをまとめております。 当然これ以外にもたくさんの演算子が存在します。
順に紹介していきます。 まず、インクリメントですね、恐らく皆さんがよく使用すると思います。 意味はそのものの変数をプラス1するという意味です。例を見て見ますと、例えば、変数 a に 仮に1が代入されていた時このインクリメントを実行した場合は この変数 a は2という値になります。後に、pytho入門のwhile文,for文の時に多く使用しますので、是非おぼえておいてください。
次にデクリメントです。これは要するにインクリメントの逆になりますので、マイナスということになります。ここの説明は割愛します。
次に等値です。 数学的には=と同じ意味になります。プログラム的には==と書いて右辺と左辺が等しいという意味になります。これは主にif文などで多く使用します。
次に等値でない。こちらも主にif文などで多く使用します。 ニュアンスとしては右辺と左辺が等しくない時という風なイメージで使用します。
次に、大なりは右辺より左辺が大きいという意味になります。 条件式などで使用します。python入門ではwhile文で使用しておりますので 是非覚えておいてください。
最後に小なりは要するに大なりの逆になります。右辺より左辺が小さいという意味になります。こちらも条件式などで多く使用します。
今回は値の型の種類と演算子の種類についてということで、値の型の種類の紹介から、演算子の種類の紹介をさせて頂きました。また、補足として前回のエラーついても説明しました。変数を用いた計算をするときは値の型を揃えて計算することでしたね。次回の講座ではif文についての内容となっています、実務で必ず使用しますので是非てご覧下さい。
以上で、python入門を終了と致します。ご静聴ありがとうございました
♪( ´θ`)ノ。